2026年11月3日(火・祝)、後楽園ホールで東日本新人王決勝が行われます。実施予定の全11試合を、U-NEXTが14時からライブ配信します。この記事では準決勝などで見た両選手の攻防をもとに、各カードの勝負を分けそうなポイントを展望します。
2026年東日本新人王決勝の日程・配信
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年11月3日(火・祝) |
| 開始予定 | 14:00 |
| 会場 | 後楽園ホール |
| 配信予定 | U-NEXT、14:00から |
| 対戦形式 | 決勝5回戦 |
決勝の全対戦カード
以下は階級の軽い順で、実際の試合順ではない。
| 階級 | 対戦カード |
|---|---|
| ミニマム級 | 林兼士(大橋) vs 関純輝(角海老宝石) |
| フライ級 | 柳田優希(湘南龍拳) vs 井野慶信(スターロード) |
| スーパーフライ級 | 髙森悠叶(大橋) vs 佐藤竜冴(横浜光) |
| バンタム級 | 布元寿弥(角海老宝石) vs 江崎由(横浜光) |
| スーパーバンタム級 | 西本剛(角海老宝石) vs 小林蓮(RK蒲田) |
| フェザー級 | 一寿希ケケ(本多) vs 福山弘樹(協栄) |
| スーパーフェザー級 | 蛯名創魅(DANGAN郡山) vs 尾上剣清(ワールドスポーツ) |
| ライト級 | 地家直弥(ワタナベ) vs 松永敦朗(パンチアウト) |
| スーパーライト級 | 竹内凰騎(T&T) vs 磯谷広太(三迫) |
| ウェルター級 | 杉本鉄尚(本多) vs カドカ・ダルシャン(RK蒲田) |
| ミドル級 | 岡村弥徳(八王子中屋) vs 筒井ちび太(パンチアウト) |
ライトフライ級の當山楓真vs児島義輝は、當山の棄権により試合中止と発表されているため、ここには含めていない。
レーダーチャートの見方
各試合の図は「パンチ力・スピード・手数・ディフェンス・スタミナ」の5項目を5点満点で表す筆者の暫定評価。映像で確認できた試合内容を基にしており、計測値や公式データ、勝敗予想ではない。3点は弱点という意味ではなく、現時点で突出した強みとまでは判断していない値だ。対戦した相手や試合数も異なるため、図だけで選手の能力に序列は付けられない。
林兼士 vs 関純輝|ジャブの入り口をどう越えるか

林兼士と関純輝の暫定比較。林はパンチ力、関はディフェンスとスタミナを高く評価した。
図で差を付けたのは、林の攻撃力と関の守りだ。林は大畑連汰との準決勝の初回にワンツーでダウンしたものの、上体と足を動かして立て直した。4回には相手のパンチをかいくぐり、左ボディアッパーから連打へつないで逆転している。一方の関は本田優貴との準決勝で、ジャブを打った後も正面に残らず、近づかれればパンチを返してから足で離れた。
林が決勝でもボディまで届くには、関のジャブを避けるだけでなく、避けた直後に関が離れる方向まで追えるかが大切になる。頭をずらすのと同時に足も運べば、林は接近戦を作れるかもしれない。ただし、大畑戦の初回のように正面へ残ると、関のワンツーを受ける危険もある。
関は顔へのジャブだけで林を待つと、頭を動かして入るきっかけを与えるかもしれない。胸元へのジャブで踏み込みを止め、入られたら短く返して離れる。林がジャブの後に接近戦を続けられるか、関が入る前と離れる際の二度パンチを当てられるかが焦点になる。
柳田優希 vs 井野慶信|長い左を越える一歩を作れるか

柳田はトメ・マルチネスとの準決勝で、長身サウスポーの距離からジャブと左ストレートを通した。相手が近づけば左アッパーを返し、距離が詰まりすぎるとクリンチで流れを切る。トメは最後まで接近戦を続けて作れず、柳田が2-0判定で勝った。筆者には4回とも柳田が取ったように見えたが、公式採点には38-38もあった。
井野は丸山孔明との準決勝で、先に仕掛けられても左アッパーをガードの間へ通し、右ストレートと連打につないで開始22秒で止めた。短い映像で確認できるのは、入り際を捉えた攻撃と、効かせた後のまとめまで。長いリードを打ち続ける相手に対する5回戦の組み立ては、準決勝からは分からない。
決勝では井野が柳田の左ストレートの正面を避けながら、どのタイミングで踏み込むか。遠くから一気にアッパーを狙うだけでは、柳田に見られて距離を外される可能性がある。前手で反応を確かめてから位置を変えて入れるか。柳田は先にジャブを当て、入られた場面でも左アッパーや足で攻防を切れるか。柳田の長い攻撃が先に届くのか、井野がその内側へ入る形を作れるのかを見たい。
髙森悠叶 vs 佐藤竜冴|前進とボディへの返し

髙森悠叶と佐藤竜冴の暫定比較。髙森の手数とスタミナ、佐藤のパンチ力とディフェンスに注目した。
髙森は越前屋亮との準決勝で前に出てストレートとフックを打ち、4回を戦って判定勝ちした。佐藤は久我柊生との準決勝で攻撃をガードし、左ボディから顔へのフックでダウンを奪い、初回で試合を終わらせた。図のパンチ力5は、この試合で見せた決定力を高く評価した暫定値だ。
髙森が準決勝のように真っすぐ前へ出て打ち終わりに正面へ残れば、佐藤のボディを受ける危険がある。先にストレートを見せて佐藤の手を上げさせ、打った後は半歩横へ抜けたい。前進をやめずに、佐藤が返す瞬間には立ち位置を変えられれば手数を生かしやすい。
佐藤は待ち一辺倒になると髙森の先手を許しかねない。前手で髙森の踏み込みを測り、ストレートを打ち終えたところへボディを返す。そこから顔へつなぐ攻撃を作れるか。準決勝は初回決着だったため、5回にわたる競り合いで同じ精度を保てるかは分からない。髙森の継続的な攻勢と、佐藤の上下への返しを分けて見たい。
布元寿弥 vs 江崎由|左の直線を通す位置の争い

布元は小上晟陽との準決勝で、サウスポーの前手を使い、中途半端な位置には左ストレート、頭を低くして入ってくる場面には左アッパーを返した。小上に近づかれて組み際の攻防も生じたが、38-37が3枚の判定で競り勝った。前の梶原孝司戦でも、右の前手で動きを制限してから左アッパーを合わせている。
江崎は青木裕仁との準決勝で、開始からジャブ、ストレート、ボディへと攻撃を散らし、青木が正面へ入ったところへ左ストレートを当ててダウンを奪った。再開後も同じラインを捉え、1回45秒で試合を終わらせた。パンチの速さは見えたが、長い時間にわたって相手の前手をどう外すかは、この試合だけでは判断できない。
江崎が早い段階で左を当てようと踏み込むなら、布元は準決勝で見せた左アッパーや距離の調整で迎え撃てるか。逆に布元が前手を出した後にその場へ残れば、江崎の左が入る余地も生まれる。先にパンチを出す速さだけでなく、打つ前後に相手の正面からどちらが外れるかに注目したい。
西本剛 vs 小林蓮|小林の多彩なジャブに西本はどう入るか

西本は松本龍也との準決勝で、立ち上がりの攻勢を受けてからストレートを当て始めた。前足を相手の外へ置いて直線のパンチを通し、採点は三者三様。38-38を付けたジャッジの優勢点により決勝へ進んだ。前の井上拓海戦では、相手の入り際に右ショートフックを合わせ、距離を変える対応も見せている。
小林は光吉未来の棄権で準決勝が行われなかった。筆者が木地本竣太戦を見て気になったのは、速さ以上にジャブの使い分けだ。伸ばして相手を追うようなジャブもあれば、相手が入る位置へ置くジャブもある。出すタイミングと角度が一定でないため、木地本にとっては入り口をつかみにくかったように見えた。
さらに、小林は相手のジャブと同時に左を出す際、頭の位置をずらしていた。手だけを合わせて相打ちになるのではなく、相手のジャブの軌道から頭を外しながら、自分のジャブをカウンター気味に届かせる。この小さな攻防が木地本戦の主導権を握るうえで重要だったと筆者は見ている。前後のステップも細かく、いいパンチを当てた後もすぐに足を止めて追いかけない。間合いを測り直してから詰める動きが、決着につながる攻撃を作っていた。
試合記録では、小林の勝ち星はすべてTKO。映像からは一撃の重さだけが際立つ印象ではなかったが、当てるタイミングと追撃の選び方に決定力を感じた。別の現地観戦者によるしゃかりきロビン柊野戦のレポートにも、ジャブで前進を止め、打ち終わりに右アッパーを当てた様子が記されている。木地本戦で見たジャブの工夫は、一試合だけの偶然ではない可能性がある。
西本が正面から踏み込めば、小林の置くジャブに動きを止められる可能性がある。一方、西本が前足の位置を調整して小林のジャブの線から外れ、右ストレートを通せれば、小林も木地本戦と同じ間合いでは戦えない。西本は小林のジャブを待ってから右を狙うだけでなく、前手で先に反応を引き出し、頭をずらして打つ小林の次の位置まで想定できるか。小林は西本が踏み込まない時間帯にも、ジャブの種類と前後のステップで攻撃のきっかけを作れるか。小林のジャブが西本の入り口を消すのか、西本の位置取りがジャブの外側を取るのかを見たい。
一寿希ケケ vs 福山弘樹|先に前進できるのはどちらか

ケケは高木ギッティチャイ達也との準決勝で、足を使って細かく返す相手に対して前へ出て、先に仕掛け続けた。判定は39-37、40-36、38-38の2-0でケケ。採点が割れたことからも、前進そのものと相手の有効打を混同せず、ケケが実際に当てたパンチを見たい試合だった。
福山と江田葵一の準決勝は、初回の偶然のバッティングで江田が負傷し、テクニカルドローとなった。規定により福山が進出したが、短い試合の途中までは江田が圧力をかけていたと筆者は見た。
福山については、筆者が見た謝花海光戦が参考になる。初回は謝花の独特な動きとタイミングに戸惑い、攻撃のきっかけをつかみきれていない印象だった。2回以降はガードを高く保ち、パンチを受ける場面がありながらも前進して強く打つ。ただし、入る位置を整える前に強振する場面もあり、前進がそのまま有効打になるわけではなかった。結果はJBCの試合報告書によると37-39、37-39、36-40の判定負け。一人のジャッジは全回を謝花に付けた。高いガードで進む姿から打たれ強さを断定することはできず、ガードの内側へ届いたパンチと福山自身の有効打を見分けたい。
一方、現地観戦者の2024年10月の佐藤力也戦のレポートでは、腰を落としたボディ攻撃とバランスが評価されている。右フックでダウンを奪われながらもボディを続けて判定2-1で勝った試合だ。謝花戦で見えた前進の強さと合わせると、福山の攻撃が機能するには、単に手を振るより先に相手との距離を合わせる必要があると考える。
ケケも準決勝では自分から前へ出ている。両者が前進を譲らないなら、最初に相手を下がらせた側が、次の攻撃を組み立てやすくなるだろう。福山が謝花戦と同じように相手のタイミングを測る時間を長く取れば、ケケに先手と位置を取られる可能性がある。福山は早い段階で前手を出して距離を測り、ガードを保ったままボディや顔への攻撃につなげたい。ケケは福山が大きく振る瞬間に正面に残らず、打ち終わりに先に返せるか。
焦点は、福山が初回から自分の距離とタイミングを作れるか。謝花戦は4回戦だったが、今回の決勝は5回戦。それでも序盤のラウンドを失えば、後から強振して挽回する負担は大きい。謝花戦と中断した江田戦の二つだけで福山を「立ち上がりが遅い選手」と決めつけず、ケケの先手に対して最初からどう手を出すかを見たい。
蛯名創魅 vs 尾上剣清|互いに待てる二人がどう先手を作るか

蛯名創魅と尾上剣清の暫定比較。尾上のスタミナ以外は同点とした。
蛯名は鈴木晴人との準決勝で、飛び込んでくる相手にフックを合わせて3回TKO勝ち。尾上も保木井樹との準決勝では前進をバックステップで外し、4回に踏み込みへ右ストレートを合わせてKOした。図で尾上のスタミナを一段高くしたのは、4回まで足を動かし続けていた内容を踏まえている。ただし、それだけで決勝の5回も優位とは言えない。
準決勝では両者とも前へ来る相手を迎え撃った。決勝では互いにカウンターを警戒して簡単に飛び込まない可能性がある。蛯名が待つだけで相手が入ってこなければ、準決勝のようなフックの機会は生まれにくい。小さく前手を出して尾上の反応を引き出し、返しに合わせる仕掛けが考えられる。
尾上も下がるだけでは右を当てる場面を作りにくい。先にジャブを見せ、蛯名が打ち返したところを外して右を返す。ただし下がった先で蛯名の次の攻撃を受けない位置まで動けるかが条件になる。最初の一発で相手をどう動かして次を当てるかに注目したい。
地家直弥 vs 松永敦朗|地家の圧力と松永の一瞬の踏み込み

ライト級の準決勝は、地家の相手・塩崎優人、松永の相手・國井大和がそれぞれ棄権し、両者とも試合をしていない。そのため準決勝の内容から勝敗を予想することはできない。地家については炎堂勇希戦を見た記録があり、前へ出て圧力をかけ、4回には右フックでダウンを奪ってTKO勝ちした。炎堂が技術と手数で応じても、地家は距離を詰めながら重いパンチを打ち続けた。
筆者が松永のマリコフ・モハメドアリ戦で強く印象に残ったのは、前手の使い方と一歩で距離を詰める速さだ。ジャブを突くだけでなく、前手のフックも混ぜて相手の入り方を制限する。相手もアマチュア経験がある技術戦だったが、松永は仕掛ける瞬間に一気に踏み込み、速いパンチを続けて打った。足と手の速さ、当てるタイミング、守りを含め、筆者には4回戦の水準を超える完成度に見えた。これは一試合を見た筆者の評価であり、決勝の結果を保証するものではない。
現地観戦者による同じ試合のレポートには、松永が相手の右ボディや打ち終わりに左フックを返し、短い右も当てたとある。2回には右ストレートで後退させ、返しの左フックでTKO勝ち。筆者が見た前手からの組み立てと合わせると、松永は距離を守るだけでなく、一瞬で攻撃側に切り替えられる。ただしマリコフは長身のサウスポーで、地家の前進と右フックとは攻め方が異なる。
地家が右フックを振って正面にとどまれば、松永には打ち終わりに返す余地がある。一方、松永が前手で地家を止めきれず、一度の攻撃から続けて距離を詰められると、速いステップインを使う空間も失う。地家は松永の前手のジャブとフックに対して、どの位置から圧力をかけるか。松永は地家が踏み込む前に前手で動きを止め、自分のタイミングで距離を詰められるか。地家の継続的な前進と、松永の一瞬の加速を比べたい。
確認できた松永の最後の実戦は4月22日のマリコフ戦で、9月の準決勝は相手の棄権により不戦だった。決勝まで約6カ月半の試合間隔が、初回の距離感にどう表れるかも見どころになる。練習の状況までは分からないため、間隔が空いたこと自体を不利とは決めつけない。
竹内凰騎 vs 磯谷広太|右ストレートを打つ前後が勝負

竹内凰騎と磯谷広太の暫定比較。パンチ力以外の4項目は同点とした。
竹内は五百久大との準決勝で右ストレートを何度も通し、接近戦で返されても5回を戦い抜いた。準々決勝の北大輝戦では、ジャブを重ねてから右へつなぎ、ダウンを奪っている。磯谷は程子浩との準決勝で2回にダウンした後、距離を整えてワンツーと返しのジャブを通し、判定を取り返した。
磯谷にとって危険なのは、竹内の右を中間距離で繰り返し受ける展開だ。先にジャブを触り、竹内が右を打つ位置から足をずらしておきたい。ただし程戦では接近戦から離れる瞬間に左フックを受けた。右を避けた後に無防備な位置へ戻らないことまでが、一続きの対策になる。
竹内は右ストレートを武器にしつつ、同じ入り方を繰り返さない方がよいだろう。ジャブで磯谷の前手を動かし、返してきた瞬間に右を合わせる形も考えられる。右を当てた後は正面へ残らず、磯谷の返しを受ける前に位置を変えたい。打った後の守りと二度目の仕掛けが勝敗を分けそうだ。
杉本鉄尚 vs カドカ・ダルシャン|ジャブに踏み込みを合わせる攻防

杉本は福田哲史との準決勝がプロデビュー戦。ジャブとストレートを軸に前半から攻め、39-37が3枚の判定勝ちだった。後半は福田の手数や対応が目立つ時間もあり、杉本の攻撃は顔へのパンチが中心だった。決勝ではジャブを打ち続けるだけでなく、その後の攻撃を上下へ散らせるかを見たい。
カドカはケイスケ・ムラタとの準決勝で、独特のステップから手数を出し、2回に速いワンツーでダウンを奪った。最終回はムラタが前へ出たが、足で距離を取りながら判定2-1で競り勝っている。下がりながらも先に手を出せたことが、接戦のポイントにつながった。
杉本がジャブを伸ばす瞬間にカドカが一歩入ってワンツーを合わせるなら、杉本は顔への単調な攻撃を変える必要がある。逆にカドカが足で離れるところへ杉本がジャブを重ねられれば、カドカの踏み込みを止めるきっかけになる。杉本のジャブが先に触るか、その打ち終わりにカドカが入るか。準決勝で見えた両者の武器が正面からぶつかる。
岡村弥徳 vs 筒井ちび太|低い姿勢のジャブと岡村のカウンター

岡村はオビー・コジマとの準決勝で、前に出て大きく振る相手に短い左フックや右ストレートを合わせ、計3度のダウンを奪って39-34×3の判定勝ち。前の内田光樹戦でも、パンチを受けて流れを失いかけた次の回に左フックでダウンを奪った。相手が攻める瞬間にコンパクトなパンチを返せることが、確認済みの強みだ。
筒井は菅原健史の棄権で準決勝を戦っていない。筆者が見たキム・ケン戦では、上背のある相手に対し、上体を低くしてジャブを突き刺す攻撃がよかった。ガードを保ち、キムのパンチを大きなダメージにつながる形では受けず、守った後に攻撃へ切り替えていた。近づく一歩の速さと強い右で、2回にTKO勝ちしている。筆者には、踏み込みの速さとパンチの威力が特に目立った。
ただし、同じキム戦を現地で見た観戦者は、正面からのステップと被弾の危険を指摘している。筆者の映像視聴では明確なダメージが残る被弾には見えなかったが、頭を低くして入る際に相手のカウンターをどう避けるかは、岡村を相手にするときにも確かめたい点だ。
岡村は前へ来る相手に短い左フックや右ストレートを合わせた。一方、筒井は低い姿勢のジャブで先に触れ、ガードから強い右へ切り替える。岡村が相手の強打を待ち受けるだけでは、先に筒井のジャブを重ねられるかもしれない。岡村はジャブに対して横へ位置を変え、筒井が速く入る瞬間にコンパクトな返しを当てられるか。筒井は低い姿勢で距離を詰めても、頭を同じ線に残さず岡村の返しを避けられるか。筒井がジャブを起点に自分から崩すか、岡村がその次の踏み込みを捉えるかを見たい。
準決勝での各選手の攻防は、9月17日の全試合結果・戦評と9月18日の全試合結果・戦評でも振り返っている。
決勝で見たい一手
関のジャブを林はどう越えるか。小林の多彩なジャブに西本はどこから踏み込むか。地家の圧力に松永はどの瞬間に飛び込むか。筒井の低い姿勢からのジャブに岡村は何を返すか。準決勝や過去の試合で見せた武器が、決勝の相手とぶつかったときにどう変わるのかが楽しみだ。
11月3日、用意してきた一手が通る瞬間も、相手に読まれて次の手を探す瞬間もあるだろう。全11試合、それぞれの選手が最初の攻防からどう勝負を組み立てるかを見届けたい。


コメント