2026年8月16日、後楽園ホールで「TREASURE BOXING PROMOTION 14」が開催される。
メインは元IBF世界スーパーバンタム級王者・小國以載vsアレックス・サンティシマJr.。
ただ、その前に組まれた国内4試合も見逃せない。
豊嶋亮太vs緑川創のアジア王座統一戦。竹迫司登vs川渕一統のミドル級二冠戦。亀山大輝vs大橋波月の日本ライトフライ級タイトルマッチ。
そして第1試合には、細川兼伸vs森朝登のスーパーバンタム級8回戦。
王座統一、プロ5戦目でのタイトル挑戦、日本王座戦、そしてランカーが出場する国内8回戦。
それぞれ違った面白さを持つ4試合を見ていく。
TREASURE BOXING PROMOTION 14|大会概要
開催日: 2026年8月16日(日)
会場: 後楽園ホール
開場: 17:15
開始: 17:45
配信: U-NEXT独占ライブ配信
今大会は全5試合。メインの小國以載vsアレックス・サンティシマJr.を含め、3つのタイトル戦が組まれている。
TREASURE BOXING PROMOTION 14 公式大会ページ
対戦カード
| 試合 | 対戦カード |
|---|---|
| メイン | 小國以載 vs アレックス・サンティシマJr. |
| セミ | 豊嶋亮太 vs 緑川創 |
| 第3試合 | 竹迫司登 vs 川渕一統 |
| 第2試合 | 亀山大輝 vs 大橋波月 |
| 第1試合 | 細川兼伸 vs 森朝登 |
※対戦カードは変更となる場合があります。
豊嶋亮太vs緑川創|経験と引き出しか、瞬発力と爆発力か
WBOアジアパシフィック・OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級 王座統一10回戦
豊嶋亮太(帝拳)
27戦23勝(13KO)3敗1分
WBOアジアパシフィック王者
vs
緑川創(EBISU K’s)
6戦6勝(4KO)
OPBF東洋太平洋王者
数字だけを見れば27戦と6戦。
しかし、単純な「経験豊富な王者vsキャリアの浅い選手」では片付けられないカードだ。
豊嶋は長濱陸、別府優樹、坂井祥紀ら国内の実力者と戦い、結果を残してきた。
こうした相手との実戦を重ねてきたことは、10ラウンドのタイトル戦では大きな財産になる。
元プロとして見る「豊嶋の引き出し」
個人的には、ボクシングの引き出しでは豊嶋に分があると見ている。
ボクシングでは、自分の得意な展開にならなかったときにどう修正するかが重要になる。
相手に距離を潰されたらどうするか。
逆に距離を取られたらどうするか。
序盤に想定していたボクシングが通用しなかったとき、別の選択肢を出せるか。
豊嶋がこれまで経験してきた27戦、とりわけ国内トップクラスとの試合経験は、そうした局面で生きてくるはずだ。
一方の緑川はプロボクシングでは6戦。
ただし、キックボクシングで培ってきたフィジカルと瞬発力、爆発力がある。
ボクシングの経験値では豊嶋。瞬間的に試合を動かす力では緑川。
そんな構図で見ている。
39歳の緑川、10ラウンドで年齢差は出るか
もう一つ気になるのが年齢差。
緑川は39歳で今回の統一戦を迎える。
もちろん、「39歳だからスタミナや反応で劣る」と決めつけることはできない。
むしろ異競技での豊富な経験を経て、プロボクシング6戦でOPBF王者まで上がったこと自体が異例だ。
ただ、10ラウンドを通して豊嶋と駆け引きを続ける展開になったとき、この年齢差がどう影響するのか。
豊嶋が長いラウンドの中で引き出しの多さを見せるのか。それとも緑川が持ち味の爆発力で試合を動かすのか。
今大会で特に注目したい一戦だ。

竹迫司登vs川渕一統|23戦の日本王者に4戦無敗が挑む
WBOアジアパシフィック・日本ミドル級 王座決定10回戦
竹迫司登(ワールドスポーツ)
23戦19勝(15KO)3敗1分
日本ミドル級王者・OPBF1位
vs
川渕一統(ABCボクシング)
4戦4勝(3KO)
日本1位・OPBF11位
このカードでまず目を引くのが、
23戦 vs 4戦。
川渕はまだプロ4戦しかしていない。
それでも4戦4勝3KOで日本ミドル級1位まで上がり、プロ5戦目で日本王者・竹迫と対戦する。
一方の竹迫は19勝15KO。
数字からも、その強打がうかがえる。
「4戦」という数字だけでは判断できない
川渕について、私は実際の試合をまだ見ていない。
そのため、ここで技術的な特徴まで断定することは避けたい。
だからこそ今回確認したいのが、
「プロ4戦で日本1位まで上がった川渕は、実際にどんなボクサーなのか」
という部分だ。
そして、その実力を測る相手が竹迫司登。
キャリア23戦、19勝15KOの日本王者を相手に何を見せるのか。
今回の試合には日本王座に加えて、WBOアジアパシフィック王座も懸けられる。
キャリアの数字だけなら大差。
それでも、このマッチメイクが成立している。
川渕の現在地を知る意味でも注目したい二冠戦だ。

亀山大輝vs大橋波月|「負けたら終わり」ではない国内ボクシング
日本ライトフライ級タイトルマッチ10回戦
王者・亀山大輝(ワタナベ)
23戦13勝(3KO)8敗2分
vs
大橋波月(湘南龍拳)
17戦10勝(7KO)6敗1分
日本13位・OPBF15位
この試合には、無敗同士のタイトルマッチとは違った面白さがある。
亀山は8敗。
大橋も6敗を経験している。
それでも、日本タイトルを争うリングまでたどり着いた。
ボクシングは、一度負けたら終わりではない。
4回戦、6回戦、8回戦とキャリアを重ね、敗戦から修正し、再び勝ってランキングを上げる。
その積み重ねの先にタイトル挑戦がある。
戦績の「負け」の数字だけで、その選手の現在の強さは判断できない。
これは4〜8回戦の選手を追ううえでも、覚えておきたいところだ。
大橋は10勝のうち7KO。
一方の亀山は日本ライトフライ級王者としてベルトを守る立場にある。
ここまでのキャリアで積み上げてきたものを、10ラウンドでどう出すのか。
細川兼伸vs森朝登|7年前に見た森はどう変わったか
スーパーバンタム級8回戦
細川兼伸(ワタナベ)
13戦9勝(6KO)2敗2分
日本8位・OPBF12位
vs
森朝登(ワールドスポーツ)
18戦11勝(6KO)5敗2分
3つのタイトル戦が並ぶ今回の興行で、唯一ベルトが懸かっていない一戦。
それでも個人的には見ておきたい。
森の試合は、2019年10月26日に行われた富岡浩介戦を見たことがある。
当時の森はサウスポー。
積極的に前へ出てストレートを放つなど、勢いのあるボクシングが印象に残っている。
ただ、その試合では富岡の足を捕まえ切れなかった。
動く富岡を追う展開となり、最後は4R2分59秒TKO負け。この結果はJBCの公式試合報告書でも確認できる。
あれから約7年。4回戦だった森は8回戦へ
今回見たいのは、2019年当時の森と同じ部分ではない。
約7年を経て、森のボクシングがどう変わったのか。
当時は4回戦。
現在は18戦を経験し、8回戦のリングに上がっている。
前へ出る積極性はどう変化したのか。
動く相手を捕まえるための距離の詰め方や、攻撃の組み立てはどうなっているのか。
7年前に実際に見た選手だからこそ、その変化にも注目したい。
対する細川は日本スーパーバンタム級8位、OPBF12位。
私は細川の試合をまだしっかり見たことがない。
だから今回、
細川がなぜ日本8位まで上がってきたのか。
そして、
森が現在の自分をランカー相手にどう見せるのか。
そこを確認したい。
世界戦でもタイトルマッチでもない。
それでも勝敗によって、次のキャリアが動く可能性がある国内8回戦。
第1試合だからと見逃したくないカードだ。

まとめ|8.16はメイン以外の4試合にも注目
「TREASURE BOXING PROMOTION 14」のメインは、小國以載vsアレックス・サンティシマJr.。
ただ、その前に行われる国内4試合にも、それぞれ見る理由がある。
豊嶋亮太vs緑川創
経験と引き出しを持つ豊嶋と、瞬発力・爆発力を持つ緑川の王座統一戦。
竹迫司登vs川渕一統
23戦19勝15KOの日本王者に、4戦4勝3KOの川渕が挑む二冠戦。
亀山大輝vs大橋波月
敗戦を経験しながら日本タイトルの舞台まで上がってきた両者の一戦。
細川兼伸vs森朝登
7年前に4回戦で見た森が、現在はランカーを相手に8回戦を戦う。
有名選手や世界戦だけではなく、その一歩手前で戦っている選手まで追うと、国内ボクシングの見え方は変わる。
2026年8月16日、17時45分開始。
第1試合から注目したい。


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